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開花宣言後すっかり冷え込んだせいで、思ったより開花の進まなかった京都の桜も今週あたりそろそろ見頃をむかえるでしょうか。

今回の記事では旅館こうろの北原が着物を誂える様子を一からお伝えしたいと思います。何分着物については素人ですので、記事の中に間違いがございましたら優しくご指摘下さい。

2年前の秋からこれまでに私は木綿の単衣の着物と羽織、夏用の綿麻の着物を作りました。しかし、これらの着物ではちょっとした会合や会議に出席するにはカジュアルすぎます。そう言うわけで今回は略礼服としての着物を作りたいと思った次第です。「お召しの着物」です。

ご協力頂いたのは男のきもの専門店の「えいたろう屋」さん。私が最初からお世話になっているお店です。

烏丸三条を少し西に入ったところにある文椿ビルヂングの1階に店舗を構えられています。もとは白生地卸しで、主に神官装束を作っておられたそうです。本家は室町の張田商店さん。男の着物は最初はネット販売からはじめられ、平成16年に現在の三条店がオープンしました。最近は素材にしても仕立てにしても製造が海外で行われる場合も増えてきているそうですが、えいたろうさんは国産と国内での仕立てにこだわって着物を作っておられます。
えいたろうさん入り口
入り口の看板です。

えいたろうさん・店内の様子
レトロな雰囲気の店内。

えいたろうさん・小物類
帯、羽織紐、雪駄など小物も色々そろっています。オリジナルの商品も開発されています。和装に似合うカバンや帯に付けられる携帯入れ(便利!)なんかもあります。

さて、着物を作りたい!と思った最初の時点でまずつまづいてしまうのが、どこで買えばいいの?ということ。最近はネットなどの通販で着物が買えますし、そう言ったお店で手に入る既製の着物はお値段的にもお手頃です。
ただし、着物は洋服と違って、ちょっと体に合わないものを着ると不格好なのがすぐに分かってしまいます。素材の善し悪しも目につきやすいです。またネットでも男性物は女性物に比べるとかなり品物が少ないです。そのことを考えると、どうせ買うならやはり店舗で相談しながら自分の着物を誂えたいというもの。

えいたろうさんはそんな男性が着物を誂えるには大変ありがたいお店です。私も初心者丸出しで通っていますが、色々気さくにお話しして頂けるので助かります。

今回のおおまかな目的は「お召し」の略礼服を作ると言うこと。長着と羽織を作ります。私も知らないなりに「お召し(おめし)」というのがちょっと良い着物というのは耳にしていました。しかし、お召しというのが一体何のことを指しているのか分かりません。今回はまずそこからです。

着物は反物から作ります。織った布をくるくる巻いてあるあれです。

えいたろうさん・反物
↑これ。
反物は大雑把に言えば素材と布の種類(織り方?)で分類されます。素材は綿、麻、絹と言ったものです。絹のものについては「正絹」と書いて何故かショーケンと言うので覚えておいて下さい。細かく言うと織物は縦糸と横糸に別の素材を使うことが出来るようで、縦糸も横糸も絹の100%絹製品が正絹となります。

で、布の種類。よく聞くのは紬(つむぎ)です。紬は木綿糸か絹糸のうち若干質の劣るもので作った紬糸から作った布です。風合いが特徴的なので、紬はすぐに分かります。布は他に羅、絽、紗、縮緬などたくさんの種類あります。お召しも縮緬の一種になるようです。「横糸に強い縒りがかけてある」らしいです。それが布表面の特徴になって現れています。素材は絹で高級品です。徳川第11代将軍家斉が愛用したことから「お召し」と呼ばれるようになったそうです。

着物にはTPOに合わせたルールがあります。紬の着物は絹でも礼服には出来ないとか、お茶席にはお召しと言ったようなことです。今回は礼服なのでお召しです。えいたろうさんでは「梨地(なしじ)」という生地もすすめられました。これもお召しと同格の高級品で略礼服に使用しても問題ないそうです。

まずはお召しの生地から長着と羽織の色を選びます。生地選びは楽しいものの、大変悩む部分です。手触りを確認したり、外に持っていって太陽の光の元で色を確かめたり・・・
生地を選ぶ生地の比較
色々並べて色や風合いを比べます。

体に合わせてみる
反物の状態でも体に巻いてみると、実際の感じがおおよそ分かります。

悩んだあげく、まずはメインとなる反物を二つ選びました。まだまだ決めることがあります。
その二へつづく。

◆男のきもの えいたろう屋
〒604-8166
京都市中京区三条通烏丸西入北側 文椿ビルヂング1階東南角
営業時間:11:00~20:00
定休日:なし
TEL/FAX:075-211-2255
http://www.eitarouya.com/

投稿者:旅館こうろ 北原達馬

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